3月から就職活動が解禁され、いよいよ就活モードになってきました。就活をしなければ…と思っているけど、何から始めたら良いか分からない、と感じていませんか。今回は、就職活動のやり方について簡単に説明します。参考程度にして頂ければ、、、。
目次
自己分析と企業研究(大学三年生のうちに)
自己分析と企業(業界)研究は大学三年生の三月までに一通りやっておくと今後の就活が楽になりますので、暇さえあればやりましょう。
なぜやる必要があるのか、ざっくり言いますと今後のエントリーシートや履歴書、面接の自己PRを見つけることと、就職先とのミスマッチを防ぐために自分の軸や芯みたいなものをはっきりしておくためです。
自己分析のコツとして、
①自分史を作る
自分史を作って今まで自分が経験してきたエピソードを見えるようにします。自分史を作ったら、それぞれの出来事で「頑張ったこと」、「苦労したこと」などエントリーシートで聞かれそうなことを自分で考えて書いておきましょう。忙しければスマホのメモ機能使えば良いです。
後で、エントリーシートや面接の対策するとき、比較的にスムーズに対応できます。
②他己分析
他己分析もできるならやった方が良いです。親や兄弟、先輩、友達などに自分の良い所や悪い所、どういう印象を抱いているか聞けるなら聞いた方が良いです。自分の弱みだと感じていたことが実はそうとは感じられていなかったり、自分が考える自分とのギャップが見つかれば良いですね。
③将来自分がどうなっていたいか、人物像を想い描いておく
面接でも聞かれることがありますが、就職するに当たって、5年後の自分、10年後の自分、20年後の理想の自分をめちゃくちゃ具体的に想像して、それを実現できるのはどこの会社なのか考えましょう。志望動機にも説得力が増すでしょう。
あと、なぜ自分がそのようになりたいのか想像することによって、自分が仕事を選ぶ上で大事にしていることが見つけられるかも知れませんし、尊敬している誰かの影響を受けているかもしれませんし、過去の成功体験又は失敗体験からでてくる想像かもしれません。将来の自分を想像することも効果的な自己分析に繋がることがあります。
企業研究のコツとして、
①志望企業が自分に合っているかどうかを知るため
②採用担当者を納得させる「志望動機」を書けるようにするため
に行うものです。
企業研究の一番簡単な方法はOB訪問です。実際に働いている先輩から具体的な仕事内容、会社内の実情、やりがい、業界の課題点などを聞ければ一番良いです。会社の雰囲気や実情が一番知りたいのに、説明会などではそこは分かりませんよね。
知り合いのOBがいない場合は、会社説明会や会社訪問を利用することになります。
それと、各志望企業の「違い」や「特徴」を探しましょう。また、その特徴や違いから自分が入社してやりたいこと、自分の能力との接点を探します。志望会社の現状と課題まで探すことができれば素晴らしいと思います。
「沖銀と琉銀の違いは何か・・。」、「それぞれの銀行の課題は・・・」、「自分が沖銀で挑戦したいことは・・・そのために自分が得意としていることは・・・」など、考えながら企業研究を行いましょう。全てエントリーシートや面接に繋がっていきます。
気になる企業は取り合えずエントリー(大学三年生の三月)
会社への実際のエントリー(応募)がスタートするのが、大学三年の三月です。説明会なども3月からスタートします(就活解禁)。ここから本格的な就職活動が開始となります。
ほとんどの会社は上記のスケジュール通りですが、ベンチャー企業やごく一部の企業は上記スケジュールとは関係なく、独自のスケジュールでエントリーを開始している企業もありますが、多くの企業は上記の通りです。とりわけ、県内企業はさらに県外より選考が遅い印象があります。
エントリーするには、企業のHPから直接行うか、リクナビ・マイナビなどの就活サイト経由で行うかの2通りです。そのため、まず三月にやるべきことは、気になる企業のHPにアクセスして、エントリーをどこから行うか確認する必要があります。
エントリーしないと、面接などの採用試験を受けることができません。気になる企業があったのに既にエントリーを締め切っていた・・・なんてことも余裕であります。リクナビ・マイナビからエントリーを受け付けてる場合は会員登録してエントリーします。リクナビやマイナビ以外にも沖縄県内メインとしたジョーナビのような就活サイトもありますので、まずは企業のHPをチェックしてみて下さい。
下記のように無料で二万枚以上のエントリーシートを掲載しているUnistyleのような就活支援サイトもありますので、情報収集を行うようにしましょう。
会社説明会(大学三年生の三月~)
会社説明会では、企業研究で疑問に思ったことをまとめておいてなるべく質問するようにしましょう。個別で聞ける機会が無ければ、説明会後に担当者を捕まえて聞く方法もあります。また、基本的に給料・ノルマ・残業に関する質問と、調べればすぐに分かるような質問はしないようにしましょう。
質問例として、
①業務に関する質問
- 一日のスケジュールはどのようになっていますか。
- 御社で働くにあたって必要な能力はなんですか。
- 今まで仕事をされた中で、一番大変なことはなんですか
②会社の雰囲気に関する質問
- 働いていて「他社と違うな」と感じる点はありますか?
- 入社前と入社後で会社への印象が変わった点はありますか?
- 職場の雰囲気はどのようなものですか?
③志望動機に関する質問
- 最終的に御社に決めた理由を教えてください。
- 会社を選ぶ際に、どのようなことを重視されていましたか。
など、上記はあくまでも例です。企業研究で分からないことを質問するようにしましょう。また、会社説明会は単なる説明だけではなく、会社説明会+筆記試験を実施している企業もあるので注意が必要です。なので、事前にしっかり情報収集をしましょう。
エントリーシート(履歴書)の作成(大学三年生の三月以降随時)
説明会と並行して、説明会が終わった後はいよいよエントリーシートの提出が始まります。エントリーシートとは企業が独自で作成する履歴書の様なものだと思って頂いて構いません。
エントリーシートには企業から取り寄せて郵送で提出する場合と、Web上で提出する場合の2種類があります。最近ではリクナビなどでOpenESなどがありますね。エントリーシートは選考の第1ステップで、企業によってはここで足切りを行います。なので、余裕をもって自信のある文章を作成するように努めましょう。
エントリーシートの基本ですが、語尾は「です・ます」「だ・である」どっちでも良いのですが、必ずどちらか一つに統一することです。
エントリーシートの書き方のコツとして、
①結論を先に書く
理由として、インパクトと読みやすい文書に仕上げることができます。先に結論を提示して、その後それを説明するような形で話を展開したほうが、採用担当者がエントリーシートをサラッとしか目にしてくれない場合にも効果的です。
②結論を具体的なエピソードで立証する
結論を先に書いた後、次にこれを具体的なエピソードで立証しましょう。ここで文字数も稼げるはずです。例えば「自分は柔軟に適応できる」という結論を先に書いた時、「アルバイトの○○で問題が発生し、急遽対応することになったが、〇〇した結果、無事に乗り切れた」など、大学生活でのエピソードを具体的に書いて立証しましょう。
採用担当者はあたなが、どういう人間かをまだ分かっていなたです。具体的なエピソードを交えることで説得力が増します。
③最後に、先に書いた結論の能力を会社にどう生かせるか書く
いよいよ最後です。「結論→具体的なエピソード」まできても、採用担当者は「え?だから何だば?」と思うかもしれません。そこで、最後に「その会社でどのように活かせるか」を意識して文章をまとめましょう。そうすれば、他の方より更にアピールできることになります。
「結論⇒具体的なエピソード⇒どのように活かせるか」の流れでエントリーシートを書いてみましょう。
自己PRであれ、志望動機であれ、上記の流れで書くことを意識すれば説得力のあるエントリーシートになっていると思います。
下記のように無料で二万枚以上のエントリーシートを掲載しているUnistyleのような就活支援サイトもありますので、先輩たちのエントリーシートを参考にするのも効率が良いと思います。
筆記試験・WEBテスト(大学三年生の三月以降随時)
エントリーシートの提出と併せて、筆記試験やWEBテスト(SPIなど)を実施する企業は多いです。沖縄でも沖縄銀行などがテストセンターでの基礎能力テストと適性検査を実施しています。
企業によっては、決められた会場で一斉に実施する筆記試験もあれば全国にあるテストセンターというところで都合の良い時間に受けるWEBテストもあります。また、小論文テストも実施しているところも、県内では多いですので、まずはどのテストなのかを情報収集しましょう。
WEBテストではSPI3を採用している企業が多い印象です。SPIの問題は大きく分けて言語(国語)と非言語(数学)の2種類があります。企業によっては、ここに英語や適性検査が加わることがあります。SPIには「何点取れば必ず合格」という目安は無く、企業ごとに合格ラインは違います。なので、合格ラインが高いときに備えて、なるべく高得点を狙うのがベストです。
エントリーシートと筆記試験・WEBテスト(SPI)・小論文の結果で、企業は足切りを行うことが多いので一般常識だからといって甘く見ないでしっかり専用の本などで対策して臨みましょう。沖縄の学生さんはここを甘く見て落とされる印象が多いイメージです。沖銀などを受ける方はしっかり対策しましょう。
集団面接・グループディスカッション(大学四年生の四月以降随時)
集団面接
エントリーシート及び筆記試験・WEBテストに合格したら、次から面接になります。最初の面接に、集団面接を実施している企業が多いかと思いますが、すぐに個人面接やグループディカッションからスタートする企業もあります。
集団面接は基本的に順番に面接官の質問に答えていくスタイルとなります。他の学生が優秀に見えたり、就活に慣れていたりすると自信が喪失してしまうかもしれません。自分だけ緊張して、声が早口になったり、小さかったりするかもしれません。そうならないために、対策して臨みましょう。
集団面接は、複数の学生を比較して人選できるので、面接官としては効率が非常に良いし、優れている学生さんを比較的見つけやすいです。集団面接を受ける際には、これらの目的を念頭に置いて、十分準備し臨む必要があります。まず、比較対照されることを意識し、言葉遣いや態度、受け答えの仕方などに気を付けなければなりません。
集団面接のコツとして、
①聞かれそうな質問は事前に準備する
自己紹介、自己PR、志望動機、学生時代に頑張ったこと(挫折経験)は答えさせることが多くあります。またそれらは、他の学生も準備して来るので、自分が準備不足だと致命的です。よって、聞かれそうな質問は十分準備しておきましょう。それぞれ一分程度、三分程度で準備できればベストです。そして文に起こして、録音してみます。早口にならないようにチェックして挑みましょう。
②他の学生の話も聞いておく
自分が面接官の質問に回答した後、ほっとして次の質問への答えを考えるのに必死になりがちです。しかし、他の学生の答えを受けて、「今の点についてあなたはどう思いますか」などと、イレギュラーな質問がくる可能性もあります。そのため、他の学生の話を聞けるくらい余裕がある状態がベストです。面接官と他の学生のやり取りも聞いて、話の流れに取り残されないようにしましょう。
③他の学生と答えが違っていても(同じでも)気にしない
他の学生が的確な答えをした後、自分の番に来た時に少し不安になるかもしれません。またはこれに負けじと話を盛りすぎるとかえって失敗することもあります。今まで事前に準備してきたことに自信をもって自分の考えを述べれば良いだけです。また、答えが他の学生と被っていても気にしなくて構いません。端的な答えで、はっきりとした口調で答えれば、その答え方でも十分に差が出来ます。お互い事前に準備していれば被ることは当然ありますので、面接官も答えが被っても気にしないでしょう。
グループディスカッション(GD)
グループディスカッションとは学生を数人のグループに分け、テーマを与えて議論させ、グループとしての結論を出させる選考方法です。GDの 目的は、組織の中でどう動くか、リーダーシップがあるか、論理的に議論できるのか、他の学生と協調して結論を導けるかを見ます。
GDのコツとして、
①時間配分を最初に提案する
グループディスカッションは議論をしっ放しというわけにはいかず、総意として結論を出さなければなりません。多くの就活生がグループディスカッションでやってしまいがちなミスとして、アイデア出しに時間を使いすぎて最終的な意見がまとまらず、発表でグダグダになってしまうというものです。結論がでないディスカッションは評価としては最悪なので、意見をまとめる時間を必ず作りましょう。
②定義付けを提案する。
「社会人と学生の違いとは」「良い会社とはどんな会社なのか」というように、GDには抽象的な議題で議論することがあります。このようなテーマに対して、個人個人の意見を出し合ってもまとまるわけがありません。社会人の定義と学生の定義がそれぞれで異なっていれば話はまとまりませんし、また、誰にとって良い会社なのか定義しなければ、議論をすることすらできないからです。なので、抽象的な議題についてはなるべく定義付けした後に議論を広げて行くようにしましょう。
③役割は何でも良いからその役割でベストをつくす
司会進行・リーダー・タイムキーパー・書記など、GDで役割を決めると思います。正直リーダーが与える印象は強いですが、もしその場を上手に仕切ってくれそうな人がいましたら、ぶつかることなくその人にスムーズにリーダーをゆだねてしまった方が良いです。GDで大切なことはグループとしての結論にたどり着くことです。
④論理的に発言する
自分の意見を述べる際は、必ず論理的に発言するように意識しよう。「私は〇〇だと思います。理由として、〇〇だからです」という形で根拠や事実に基づいて発言するようにしましょう。考えが思いつかなれば発言を後回しにしてもらっても構いません。他の方の意見を聞いて、それに便乗するのも一つの手です。根拠のない想像で変なことをいってしまうと、影響されて議論がおかしな方向に行くこともあります。結果として、全員お祈りみたいなことにもなりかねません。また、議論がおかしくなってきたら、軌道修正するように提案しましょう。「話がそれてきたので本題にもどりませんか戻りませんか」というように。
個人面接(大学四年生の四月以降随時)
面接の評価基準は企業それぞれなので一概には言えませんが、集団面接と同様、言葉遣いや態度、受け答えの仕方などに気を付けなければなりません。また、個人面接は、面接官とのコミュニケーションなので質問されたことに端的に答えられるようにしたいです。
一次面接や二次面接は、学生の人物像や社会人として基本的なコミュニケーションができそうか判断して、二次面接ではより実務を想定して判断する場合もあります。いづれにせよ、採用担当者が次の役員クラスが行う最終面接まで進ましても大丈夫かという視点も入ってきますので、最終面接まで行けばある程度自分が行ってきた就職活動に自信を持っても良いと思います。ただ、あくまでも最終面接のチャンスを得たという謙虚な気持ちで臨みましょう。最終面接までなかなか進めない場合は、もう一度、エントリーシートから見直してみることも大事です。
個人面接のコツとしては、
①聞かれそうな質問は事前に準備する
集団面接と同様ですが、自己紹介、自己PR、志望動機、学生時代に頑張ったこと(挫折経験)は必ず聞かれるので事前に準備します。それぞれ一分程度、三分程度、五分程度で準備できればベストです。そして文に起こして、録音してみます。早口にならないようにチェックして挑みましょう。
②嘘でも良いから第一志望
面接では今までの経験を少し誇張しても良いですが、正直に話すことが大事です。ただし、個人面接(特に最終面接)でたまに、「志望順位は?」と聞かれることがあります。この時だけは嘘でも良いから「第一志望」とはっきりと答えましょう。企業としては、内々定出しても結局来てくれなかったら今までの労力が無駄になってしまうからです。
③企業の理解度を深めておく
個人面接は、時間もあることから学生自身のことだけではなく、企業のこともどれだけ知っているか問われることもあります。「今、会社として力を入れている事業は?」「どの事業に関心がある?」といった基本的な質問がほとんどです。1つ1つの情報を隅々まで頭に入れて企業研究をするのではなく、面接での質問をイメージし、それへの回答に必要となる情報から集めて挑みましょう。
さいごに
就活は大学3年生の3月までに、企業研究・自己分析をある程度終了させておくのが理想です。面接では一発勝負なのでしっかり準備しておくことが大事です。何が言いたいかといいますと、就活は事前の準備が全てです。その場しのぎの就活では採用担当者もすぐに分かります。早めに対策を練って志望する企業から内定をもらえることを願っております。
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